障がいや病気を持つ猫さんの暮らしを紹介する、この企画。
※この企画に込めた想いは下記に綴っていますので、一読いただけたら嬉しいです。
この企画に込めた想い
第8回目は、かざみどり( @kazamidori37)さん宅のココちゃん。
ココちゃんは幼少期にかかったであろう中耳炎によって鼓膜が機能しなくなり、耳が聞こえず。さらに先天的な骨の奇形で脊髄が損傷していたため、お迎え後に歩行が困難に。
かざみどりさんは、そんなココちゃんが「このおうちに来てよかった」と思ってくれるよう、愛情を注ぎながら、日々の生活をサポートしています。
(※ココちゃんの生い立ちはこちらから)
- 耳が聞こえない猫と暮らしている人
- オムツが難しい下半身不随の猫と暮らしている人
- 寝たきりの愛猫へのサポート法を知りたい人
ココちゃんのプロフィール
名前:ココ
猫種:マンチカン
性格:天真爛漫
病名:耳が聞こえない、脊髄損傷による下半身不随
違和感は動画に撮って病院へ即連絡
――現在、受けている治療などはありますか?
2022年7月で10歳を迎え、シニアとなるため、定期検診は半年に一度。
持病により、不妊手術が難しく、外科手術も困難だといわれているので、何かしらの違和感があったら、まず動画に撮り、すぐ動物病院へ連絡するようにしています。
――ワクチンはどうしていますか
先生との相談の上、リスクのほうが高いということで、2年ほど接種していません。なお、通院時は待合室でなく、車で待たせてもらっています。
食事や排泄のサポート法は?
――耳が聞こえないことには、どんな配慮をされていますか
ココは、嗅覚や視覚、触覚が敏感。給水器の場所が分からなくならないように水の場所は変えないようにしています。
また、寝ている時、急に明るくすると驚いてしまうので、夜には柔らかい明かりのシリコンライトを使うようにしてます。
――下半身不随なことから、食事面ではどんな工夫をされていますか
腸の様子が良くない時は、ロイヤルカナンの「消化器ケア可溶性繊維」をあげていました。
ただ、手に入りづらいので、ベッツワンベテリナリーの「消化器ケア可溶性繊維」はどうかと獣医師に相談したところ、そちらも栄養や成分に問題がなくて良いと言われたので活用しています。
――排泄に関してはどんなサポートをされていますか
今は、防水シートを活用していますが、以前はペットシーツを敷いていました。おむつは履かせるのが大変な割に一瞬で脱いでしまうので…。
ただ、猫の習性上、排泄後に「砂かき行動」をペットシーツの上でするので、常にシーツは引き裂かれてしまって…。
途方に暮れていた時、目についたのが、ニトリの「ベビー用品のおむつ替えシート」(※現在は廃盤)。
場所によってニトリ製と西松屋製(黄色のほう)を使い分けています。おしっこを吸収してくれ、破れず、漏れず、包んで抱っこもできるので重宝しています。
ただ、防水シーツは毎日10枚近く使うので、雨天が続くと大変。
(1日の防水シーツ洗濯量)
乾燥機が使えない素材なので、雨の時は浴室乾燥とサーキュレーションを活用しています。
床ずれ防止や落下防止対策も徹底
――住環境は、どんな配慮をされていますか
掃除しやすいよう、フローリングの上にビニールシートを敷き、その上に防水シーツを置いています。
ココは、どうしても同じ布団で寝たがるので、万が一落ちても大丈夫なようにスロープを設置。
ベッドまわりとベッド下にはクッション材として、ジョイントフロアマットやヨガマットの上に防水シーツをかぶせています。
(名付けて「ココアイランド」)
防水シーツをかぶせているのは、爪が刺さったときに出るクッション材を誤飲させたくないから。
ベッド下に入れないようにしようかとも考えましたが、地震やストレス緩和のため、隠れる場所は残したいので、あえて入れるままにしています。
(隠れられる場所にペットシーツを敷いておけば互いに安心)
――床ずれ防止のために、されていることはありますか
お尻周りの毛を刈るのをやめました。長毛のため汚れやすいのですが、一度刈ってもらった時に床ずれとなってしまったので、不衛生にならないよう、こまめに拭いてあげることにしました。
ちょっとしたかぶれであれば、ワセリンを塗ってあげるのもいいと言われたので、頻度は多くありませんが活用しています。
――他にされているケアやサポートは?
もともと三半規管が弱く、股下6cmの短足マンチカンなので、ちょっとした段差が大きなハードルでした。歩ける頃でも市販のトイレはよじ登っていたので、スロープをつけていました。
後ろ足で踏ん張ることができないので、爪とぎは負担がかかりにくいスロープ型。
ちなみに、他の子のご飯はココに取られないよう、高い場所に置いています。
――ココちゃんは食いしん坊さんなんですね(笑)
2.4kgと小柄ではありますが、実は驚くほど超大食い。大好物の「たまの伝説」という缶詰を開けるとすぐに気づき、寄ってきて2分で完食します。
30分ほど続いたご飯くださいアピール。 pic.twitter.com/8Ajp1oSNFj
— かざみどり (@kazamidori37) April 19, 2022
入院時には、食べっぷりが凄まじくて看護師さんに「今日はその辺でやめておこっか」と止められたことも(笑)
種類問わずウエットご飯が大好きで、他の子が食べていても押しのけて食べてしまう。たくましいです。
ひとりで入れる時に役立つ「お風呂セット」
――お風呂はどうされていますか
私ひとりで入れています。お風呂セットは、こちら。
(左から軍手、デニム製かっぽう着、ドライヤー、ハサミ、コーム2種類、ドライヤーホルダー、吸水タオル)
ピンクの給水タオルは、100均のもの。体に負担かからぬよう、拭くのではなく、乗せて水分を吸収させてから、バスタオルで拭き、ドライヤーの時間を短くさせています。
(お風呂は苦手だというココちゃん)
ドライヤーは、ペット用。人間用より低温で吹き出し口にプロペラがついているので、乾きがよく、ドライヤーホルダーと併せ、両手が使えるようにしています。
軍手とかっぽう着は、怪我防止のため。載せていませんが、バスタオルも使います。
今後の課題は、停電時の代替法。お風呂では汚れを落とすだけでなく排泄介助もしているので、休むわけにいきません。
ちなみに、多頭飼いであるからこそ、気をつけておられることはありますか。
ココだけに付きっきりにならないことです。また、他の子は大きな音に敏感なので、ドライヤーの音などに配慮するようにしています。
- ココへ
安心して精一杯生きられるように工夫してるよ。お世話でなくて、コミュニケーションタイムだから、のびのび生きてね。