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この企画に込めた想い

本ブログに掲載している「障がいを持つ猫への対処法」は、あくまでも個人の実体験に基づくものです。そのため、適している子や効果などには個体差があり、もちろん万全の対処法ではありません。

また、対処法やフードの切り替えを実践する際は自己判断せず、かかりつけの獣医師と相談をし、進めていただきたく思います。

障がいを持つ猫は、どんなお世話を行えばいいのか、どうやったら共に幸せに暮らしていけるのかの未来が見えづらく、里親が決まりにくい現状があります。

しかし、実際、共に暮らしている飼い主さんの声を聞き、必要なケアやサポートの仕方を知ることができれば、少しずつでも譲渡が進み、一生の家族と温かいおうちを手に入れることができる子は増えていくと思います。

また、私自身が障がいを持つ身であるからこそ、生きていく中で感じたのですが、人も動物も障がいと呼ばれるものを持っていると、 “生の情報” に触れたくなることがあると思うんです。

HOW TOではなく、日常の中で発生する些細な疑問へのアンサーや、愛猫により幸せを感じさせてあげるための対処法が知りたい… 。そう思っている飼い主さんは少なくありません。

実際、これまで障がいを持つ猫と暮らされている飼い主さんに出会い、お話を伺う中で「同じ病気の子と情報交換したい」「出会いたい」「情報が少なくて、悩んだ」という声
を何度も聞きました。

だからこそ、このブログを使って、障がいを持つ猫がより豊かに、幸せに暮らせる「生の声」を集めようと思いました。

そして、人間もそうですが動物だって生きている限り、いつ健康体でなくなるかは誰にもわかりません。だからこそ、そうした時に「頼れる情報」に出会えたり、似た状況の飼い主さんと繋がれたりする場に本ブログがなれたら、とても嬉しいです。

また、ここに掲載している記事には「こういう病気がある」ということを伝えたいという想いも込めています。

障がいを持つ猫は飼い主さんにとっては「愛しい我が子」であっても、世間から「可哀想」の視線が向けられることも少なくないもの。その壁の狭間で、飼い主さんが悩み、葛藤してしまうことも多いように思います。

けれど、「どんな障がいで、どういう暮らしをしているのか」や「どういうことができて、どんなサポートが必要なのか」など、障がいに対する認知や一緒に幸せに暮らす方法が広まっていけば、障がいを持つ猫に対しても、単に「かわいい」という言葉が向けられる社会に、少しずつなっていくのではないかと個人的には思っています。

そのため、本ブログでは世間一般に伝わりやすいよう、「障がい」という言葉をあえて濁さず、表記していることをあらかじめご理解いただけますと幸いです。

障がいの「がい」をひらがな表記するという表面的な差別の解消ではなく、本当の意味で、必死に生き、たくさん愛されている猫たちへの差別や偏見がなくなるよう、心から祈っております。